◇「桜美林大学・北東アジア総合研究所」が創立◇
 本年4月1日付けを以って桜美林大学・北東アジア総合研究所が創立された。
 昨年10月に日中関係学会・2004年度全国大会の会場に桜美林大学が選ばれ、開催校になったことが設立の発端と云う。

桜美林大学の淵源は中国北京にあり、学園の創立者清水安三夫妻が1921年に北京市朝陽門外にキリスト教精神に基づく
崇貞学園を創立したのがその始まりである。来年は北京の学園創立85周年、日本での創立60周年に当たっている。

北東アジア総合研究所はこの歴史的な来歴を活かして、将来の北東アジア、特に中国地域への人材育成と研究・調査、
社会貢献の3分野の諸活動を推進することを目的に設立された。役員構成は大学側6名、外部役員が6名という同数であり、
今後の産官学共同の活動が見込まれる。

 アカデミックな学問世界とプラクテイカルな現実社会との融合を図り、大学・大学院内の学問・知識と社会が求める高度専門性
に立った職業人の養成と社会のニーズに応えた研究・調査及び社会貢献活動の推進を意図している。

 去る4月22日(金)には夕方6時から新宿京王プラザホテル2階で桜美林大学・佐藤東洋士学長主催による設立懇談会が盛大に
開催された。当日は中江要介(元中国大使)、西原春夫(早稲田大学元総長)、進藤栄一(筑波大学名誉教授)、
中島幹(綜研化学社長)等の日中関係学会の会員も役員として出席された。

 日中関係学会との共催行事や研究会活動も予定されているという。秋以降の本格的活動を控え、目下トライアル的な幾つかの
諸活動が準備中の段階である。

 今後、桜美林大学と関係諸機関の支援の下に自由闊達でユニークな北東アジア研究所として大きく成長されることを期待したい。            

桜美林大学・北東アジア総合研究所
住所:〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-5-5 新宿農協会館7階
          桜美林大学新宿第2キャンパス内
Tel:03-5304-5381、Fax:03-5304-5383
所長  川西重忠(桜美林大学大学院教授)

(ニューズレター 『日中関係』第30号 2005年5月15日発行より)