SRAS関連情報(2003・5・15)


* 夜事務所を出ると道の向側から心を癒されるようないい音楽が聞こえてきまし
た。音のなる方角を見
ても何もなかったので建物を見上げて気がつきました。それは百楽門のダンスホール
から流れ出る音色だったのです。現在どのビルも空調はせず自然の風通しをよくしよ
うといわれているので、建物の窓が開いていて音が漏れていたのでした。このホール
は戦前からある建物で、外灘の和平飯店のジャズバンドとならんで有名でした。去年
リニューアルで内装を一新し新しいダンスホールに生まれ変わったものです。カラオ
ケハウスやディスコなどはSARS感染防止のため営業をしていないのですが、営業して
いる店もあるんですね。普通のレストランは客足が激減しています。昨日向側にある
“風風ラーメン”で食事をしたところやはり座席はすいていました。客数にあわせて
従業員も減らしているのでいつもより料理の出来上がる時間が遅くみんながお箸を並
べて待っていました。なお、中国で接待といえばレストランでの食事ですがSARSのお
かげで接待がどこでも行われていないため副次的な効果として家庭で食事をしており
家族団らんが続いているようです。食事の支度をする上海男性は外食休みがなくなり
毎日家で食事づくりに勤しんでいるようです。

* 乍浦港市の招商担当者が港湾整備状況説明のために神戸館に来られました。ある
物流会社による
調査結果を聞きにくるためでした。当方からは、乍浦港が宣伝されているほどではな
く今のところでは上海港を使わざるを得ないことを伝えていました。よく聞いてみる
と第二期工事は完了しており水深は12mになっていますが、港湾整備には莫大な資金
を必要とし上級機関から資金援助を受けてもまだ足りないと嘆いていました。昨年の
取扱高は年間1千万トン、現在6万トン級までの着岸能力があり、取扱貨物の50%は化
学用材料であとの50%がコンテナーとなっています。将来構想としては、蘇州・無錫
方面の貨物は上海港でなく乍浦港に直接運ぶ計画です。港湾収入から港湾整備にまわ
していくので少しでも物流を増やしたい。ついては中小の物流会社に是非乍浦港に来
てもらいたいとの要望でした。物流関係の皆さんご検討をお願いします。


SARS統計(新聞しん報、5月14日10時現在国家衛生部発表)
省・市 、 発 病 、 死 亡
北京 (+39) 2,370 、 (+5) 139
天津 (+4) 171 、 9
河北 (+3) 194 、 8
山西 (+4) 435 、 19
内蒙古 288 、 23
遼寧 3 、 0
吉林 (+3) 30 、 4
山東 1 、 0
河南 15 、 0
上海 7 、 1
江蘇 7 、 0
浙江 4 、 0
安徽 10 、 0
福建 3 、 0
江西 1 、 0
湖北 6 、 0
湖南 6 、 1
広東 (+1) 1510 、 56
広西 20 、 3
重慶 3 、 0
四川 (+1) 15 、 2
陜西 12 、 0
甘粛 8 、 1
寧夏 6 、 1
計 (+55) 5,124 、 (+5) 267
退院 (+46) 1,811 擬似病例 2,349
*当日増加数と累計数が一部合わないところがありますが、新聞発表通りの数字を記
載しています。


上海神戸館 鳥本敏明